実録!切迫早産の入院費用公開!MFICUや高額療養費制度について

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実は私、ありがたいことにこれまで大きな病気やケガとは無縁で、一度も入院したことがありませんでした。

まさか人生初の入院が長期入院になろうとは。。。

人生何が起こるかわからないとはよく言ったもので、妊娠を機に身をもって知りました。

こんにちは、奥戸サオリです。

今回は切迫流産早産約2ヵ月間MFICU(母体胎児集中治療室)や一般病棟での入退院を繰り返した経験から、実際にかかった入院費用高額療養費制度を利用する際のポイントなどをまとめています。

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目次

実際に入院した日数と支払った金額

私の場合、一度退院して再入院となったため2回入院したことになりますが、どちらも月末頃からの入院だったため月またぎの入院となり、医療費の請求金額の計算は4回に分かれます。

1回目の入院

MFICU9日間+一般病棟大部屋に21日間=合計30日間

①2/26~28 (3日間、内MFICU3日間) 80,790円

②3/1~27 (27日間、内MFICU6日間) 108,890円

2回目の入院

MFICU9日間+一般病棟大部屋に18日間=合計27日間

③4/24~30 (7日間、内MFICU7日間) 88,240円

④5/1~20 (20日間、内MFICU2日間

101,370円+277,450円(出産費用)=378,820円

※④最終月は切迫早産での入院費用出産費用の合計が出産育児一時金42万円を下回り、直接支払制度を利用できたため、実際に支払った金額は0円で済みました。(差額も後日加入している健康保険組合に申請し支給されました)

高額療養費制度の区分ウに該当し限度額適用認定証を提示していた私の場合、入院中に実際に病院に支払った金額は、①~③の8万円~10万円強/月※となりました。(※金額のバラつきは保険適用外の食事負担額の日数が異なるためです。)

ちなみに差額ベッド代の発生する個室だった場合はさらにその分加算されます。

以下で制度の内容や費用の内訳など詳しく見ていきましょう。

MFICUとは?費用は高額?

MFICU(母体胎児集中治療室)とは、リスクの高い妊婦や胎児を万全に管理するために設備やスタッフが整えられた集中治療室のことです。

一般病棟に入院した場合と比べると、看護加算料などがより多くかかるため入院費用が高額になります。

ただし通常の個室などのように差額ベッド代は発生せず、保険適用となるため自己負担は3割になりますし、長期入院等で高額になった場合は高額療養費制度を使用することでひと月の自己負担額を一定額に抑えることができます。

高額療養費制度とは?

医療機関や薬局の窓口で支払った額(※)が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。

出典:高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成27年1月診療分から)/厚生労働省
(新しいタブでPDFファイルが開きます)


ここでポイント

後日返金という形でなく、病院の窓口での支払いで上限までにとどめるためには、加入している健康保険組合に電話して限度額適用認定証を発行・郵送してもらい、病院提示しておく必要があります。

限度額適用認定証

限度額適用認定証

病院からも説明があると思いますが、この認定証を提出した月から適用となるため、例えば月末近くの入院となった場合で、その月の自己負担額が一定額を超えていたとしてもその月に認定証を提出していなければ、窓口で一旦3割の自己負担額を支払った後、支給申請の手続きをして超えた分を払い戻される形となるため注意が必要です。

またクレジットカードが使える産科医院であれば、ポイントを貯める目的で敢えて限度額適用認定証を発行せず3割の自己負担額をクレジットカード払いにして、後日支給申請の手続きをして超えた分を払い戻してもらうという方法もあります。

ただし払い戻しには3ヶ月以上かかるため、カードの引き落とし日には間に合わない点は注意が必要です。


自己負担限度額は年齢や所得によって異なり、70歳未満の方の計算式は以下の表のとおりです。

自己負担限度額について(70歳未満)【平成27年1月診療分から】
所得区分 標準報酬月額 医療費の自己負担限度額 多数該当※
区分ア 83万円以上の方 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% 140,100円
区分イ 53万~79万円の方 167,400円+(総医療費-558,000円)×1% 93,000円
区分ウ 28万~50万円の方 80,100円+(総医療費-267,000円)×1% 44,400円
区分エ 26万円以下の方 57,600円 44,400円
区分オ 住民税が非課税の方 35,400円 24,600円
※多数該当とは、過去12ヶ月に3ヶ月以上高額療養費の支給を受けた場合に
4ヶ月目から適用される限度額です。

では実際に今回の入院費をこの計算式に当てはめてみましょう。

私の場合は区分ウに該当するため、計算式は 80,100円+(総医療費-267,000円)×1% となります。

① 総医療費263,220円 自己負担3割で78,970円 となり、この場合は自己負担額が一定額(80,100円)を超えないため高額療養費制度は適用なし

78,970円+1,820円(食事費)=80,790円

② 総医療費1,039,690円 自己負担3割で311,907円 となり、高額療養費制度適用

80,100円+(1,039,690円-267,000円)×1%=87,827円

自己負担額 311,907円 → 87,827円 となり、そこに食事費を加算。

87,827円21,060円(食事費)=108,890円(10円未満四捨五入)

③ 総医療費612,500円 自己負担3割で183,750円 となり、高額療養費制度適用

80,100円+(612,500円-267,000円)×1%=83,555円

自己負担額 183,750円 → 83,555円 となり、そこに食事費を加算。

83,555円+4,680円(食事費)=88,240円(10円未満四捨五入)

④ 総医療費885,900円 自己負担3割で265,770円 となり、高額療養費制度適用

80,100円+(885,900円-267,000円)×1%=86,289円

自己負担額 265,770円 → 86,289円 となり、そこに食事費を加算。

86,289円+15,080円(食事費)=101,370円(10円未満四捨五入)

まとめ

長期入院となった場合、やはり入院費用がいくらになるのかは気になる部分だと思います。

今回の入院は2回とも月またぎの入院となり、特に①のように一定額をギリギリ超えない額になった場合は高額療養費制度を活用できずちょっぴり悔しい気持ちにもなりましたが、如何せん切迫流産や切迫早産の場合は緊急入院となる場合が多いので、基本的に入院日を選ぶことなんてできないんですよね(^^;

でも入院日を選べる場合はできる限り月またぎの入院にならないように調整されることをオススメします。

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コメント

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