1480g極低出生体重児で産まれた息子のNICU時代の振り返り(後編)

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息子が産まれてからNICUを退院するまで約2ヶ月かかりました。

こんにちは、奥戸サオリです。

今回はその当時の様子を(ゆるゆるとつけてた)育児日記をもとに、前編後編に分けて振り返りたいと思います。

前編はコチラ↓

1480g極低出生体重児で産まれた息子のNICU時代の振り返り(前編)
息子が産まれてからNICUを退院するまで約2ヶ月。 その当時の様子を(ゆるゆるとつけてた)育児日記をもとに、前編・後編に分けて振り返りたいと思います。 今回は前編をお話しします。

私の退院後まもなくして、息子の酸素吸入器を外す訓練が始まり、母乳もチューブからではなく哺乳瓶で飲む練習が始まり、点滴も外れ、順調に成長を続ける息子は生後15日目には酸素吸入器完全に外すことができました。

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目次

3歩進んで2歩下がる

そんな矢先、病院から携帯に電話がありました。

事前に緊急を要する場合は病院から携帯に連絡することもあると聞いていたため、嫌な予感がしながら出ると、

「血液検査の結果、白・赤血球血小板の数値が下がっていたので、原因はわかりませんが一旦感染症予防の目的で抗生剤の点滴を始めました。」とのこと。

NICU入院中の息子 点滴中

病院につくと息子の左手にはまたもや点滴の針が固定されていました。

NICUでの治療はまさに『3歩進んで2歩下がる』といった感じでしたね。

この時期、息子に対して私のできることといったら、ただただ毎日さく乳して病院に届けることしかなかったので、正直精神的にちょっとツライ時期でもありました。

息子の前では泣かないと決めていて、旦那にも変に心配かけたくないという思いから、夜な夜なリビングでさく乳しながら一人泣きじゃくってましたー。

(今思えばきっと産後のホルモンバランスの乱れによるものも大きかったと思います。ただ夜中に思いっきり泣けたことで、自分の気持ちのバランスも保つことができたので良かったと思います。)

カンガルーケアに癒される

抗生剤の点滴も外れ、哺乳量も少しずつ増えてきた頃に看護師さんから

「そろそろカンガルーケアも可能なんですが、良かったら今日してみますか?」との提案がありました。

カンガルーケアとは…

赤ちゃんを裸のまま母親の乳房の間で抱っこするケア

(「NICU等で行われる早産児に対するカンガルーケア」と「正期産での出生直後のカンガルーケア」に大別される)

出典:出生直後におこなう 「カンガルーケア」について/日本産婦人科医会

(新しいタブでPDFファイルが開きます)

初めてのカンガルーケアは本当に貴重な体験でした。

NICU入院中の息子 カンガルーケア

赤ちゃんのために行うものでもありますが、間違いなく母親である私にとってもプラスな効果がありました。

ピッタリ密着することで本当に癒されましたし、カンガルーケアの直後は母乳量もアップしました。(またもや母性本能おそるべし!!笑)

初沐浴はおとーさん

生後1ヶ月近くになると体重は2000gを超えてきて、チューブも外れ、状態も落ち着いてきたので、カプセルのような保育器から小さなベビーベッドのようなコットに移ることができました。

同時にいよいよ沐浴デビューできることが決まり、記念すべき初沐浴おとーさんにお願いしました。

NICU入院中の息子 初沐浴

最初怖いからイヤだと渋っていましたが、手が大きいから安定感があり案外板についてました^-^

生後1ヶ月記念はNICUで

生後1ヶ月記念手形足形をとりたいことを看護師さんに伝えると、うまく形がとれるようにお手伝いしてくれました。

その夜、旦那も仕事終わりに面会に来た際に家族三人初の記念写真も撮ってくれました。

NICU入院中の息子 初めての家族写真

そしてその日からいよいよ自律授乳(赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけあげる)も開始。

基本的にはまだ哺乳瓶からの授乳が主でしたが、徐々に直母の練習も始め、お互いに慣れないうちは何度もコットと授乳室を行ったり来たりしながら、どうやったらうまく飲めるか試行錯誤していました。

それでも看護師さんのサポートを受けながら、少しずつ直母からでも量が飲めるようになっていきました。

もうすぐ退院!と思ったら…

ここまで退院に向けてかなり順調に進んでいましたが、退院の日程も決まり退院前検査を受けたところ、またもや血液検査の結果が思わしくなく、今度は血小板のみ数値が下がっているとのこと。

血小板が少ないと出血した場合に血が止まりにくくなるため、この状態での退院は危険と判断され、必然的に退院日は延期となりました。

この後も日を空けて2度ほど血液検査を行ったところ、血小板の数値は右肩下がりに。

最低3万台まで数値が下がりかなり心配しましたが、数値の低下以外は目立った症状(皮下出血や血便・血尿など)は見られず、引き続き経過観察することに。

最終的に血小板の数値が下がった原因はわからないままでしたが、6万台まで戻ったところで退院の許可が出ました。

いよいよ退院

退院予定が2度延期になったことで、約2ヶ月間NICUでの入院生活が続きました。

いよいよ退院となったその日は偶然にも出産予定日

最後に体重測定をするとジャスト2800gまで成長していました(o^―^o)

NICU退院

最後に

切迫早産で長期安静&入院していて母親学級などに参加できなかったため、退院後の赤ちゃんのお世話に不安がありましたが、入院中NICUの看護師さんにおむつ替えから沐浴の仕方授乳のコツにいたるまで、細かな部分まで手取り足取り教えてもらえたことで退院後の赤ちゃんとの生活に自信が持てました。

NICUの看護師さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

出産レポートはコチラ↓

切迫妊婦の出産レポート(31週6日の早産)
妊娠20週で切迫流産の診断を受けて入院してから出産(2015年5月)するまでの流れを振り返り、時系列で並べてみました。
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