1480g極低出生体重児で産まれた息子のNICU時代の振り返り(前編)

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息子が産まれてからNICUを退院するまで約2ヶ月かかりました。

こんにちは、奥戸サオリです。

今回はその当時の様子を(ゆるゆるとつけてた)育児日記をもとに、前編後編に分けて振り返りたいと思います。

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目次

出産直後

5月のよく晴れた日、昼間は気温が30℃近くまで上がった真夏日の朝に息子は産まれました。

妊娠31週6日の早産

出生体重1480g極低出生体重児)、身長40.5cm

低出生体重児とは?

出生体重2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼び、その中でも1500g未満だと極低出生体重児1000g未満だと超低出生体重児と呼びます。

参考資料:低出生体重児について/厚生労働省(新しいタブでPDFファイルが開きます)

とっても小さいけれど元気な産声を上げてくれて、不安ながらも少しだけホッとしたのを覚えています。

切迫早産で入院していた総合病院NICU新生児集中治療室)・GCU回復治療室)がある病院だったため、出産後すぐに隣でスタンバイしてくれていたNICUの先生方が息子の処置をしてくれ、比較的状態の良かった息子とは写真も1枚だけ撮らせてもらえました。

その後息子はすぐに保育器ごとNICUへ移動。

出産当日の様子

産後処置を終え陣痛室で横になっていると、助産師さんがNICUに届けるための初乳さく乳しに来てくれました。

なんでも低出生体重で産まれた赤ちゃんにとって、お母さんの初乳はとっても大事な栄養源になるとのこと。

初乳は最初は少量しか出ないと聞いていましたが、切迫早産で24時間点滴漬けだったおかげで、助産師さんも驚くほど出てくれましたー(^▽^;)

(母乳の量を増やすためには水分補給が大事なんですが、どうやら24時間点滴で十分すぎるほど水分補給できていたようです。確かに入院中はやたらトイレ近かったもんなー笑)

ただ初めてのさく乳で調子よく母乳が出たため、出やすいんだと勘違いして水分補給を怠っていたら、途端にほとんど出なくなり助産師さんに怒られました(^^;

とにもかくにも助産師さんのサポートのおかげで、貴重な初乳を息子に届けてあげることができました。

(産まれてすぐは母乳を直接口から飲むことが難しかったため、胃に直接チューブを通して、そのチューブから母乳をほんの少しづつ流し込む感じでした。)

出産当日は産後の休憩後すぐ歩ける状態だったため、お昼すぎにはNICUの息子に会いに行くこともできました。

NICU入院中の息子 保育器内

初めてNICUにいる息子と対面したとき、実は軽くショックを受けました。

心電図などの機械のコード類やチューブ等が小さな体に張り巡らされ、小さい手には点滴の針も固定され、酸素吸入器で顔も覆われ、、、

産後ハイから一瞬にして現実にひき戻された感じでした。

ただNICUの担当看護師さんが息子に「ママ来てくれたよ~。嬉しいね~。」と話しかけてくれ、我に返ることができました。頑張ってる息子の前でこんな暗い顔してちゃダメだと。

産後入院期間中の様子

出産の翌日、息子の血液検査等も行われ、ついでに血液型も判明しました。

(最近では出生時に血液型は検査されないことがほとんどですが、NICUに入る赤ちゃんは万が一の場合に備えて血液型も検査されます。)

最初こそたくさん出た母乳ですがすぐに出なくなったため、旦那に1.5ℓペットボトル2本買ってきてもらい合間合間にとにかく飲んで、助産師さんにマッサージしてもらい、3日目の夜には一度に20mlくらい出るようになりました。

また助産師さんからは子どもの顔を見ながらさく乳すると沢山出るようになるよと言われ、半信半疑でNICUに行き保育器の前でさく乳させてもらうと、本当に量が増えて驚きました。(母性本能おそるべしです!笑)

息子も消化の様子を見ながら少しづつ哺乳量を増やし、3日目には1回で10ml4日目には20ml5日目には25mlと順調にチューブからですが飲めるようになっていきました。

ここの病院は産婦人科の病室でもNICUでも手動から電動までいくつかのさく乳機が貸し出されていて、いろいろ試すことができたので本当に良かったです。

今後少なくとも1ヶ月は入院が続くと言われ、毎日家でさく乳した母乳届けなければならなかったため、実際に試せたことで手動式のものはかなりキツイなと感じ、家用には電動式のさく乳機を購入しました。

電動搾乳機 メデラ スイングマキシ

写真はメデラスイング・マキシ

価格は4万円台とかなり高額でしたが、1日に何度もさく乳しなければならないことを考え、両胸同時にさく乳できるものにしました。

購入が難しい場合はレンタル会社などでレンタルすることも可能ですが、どちらにしても毎日頻回にさく乳を必要とされる方は電動式のさく乳機が断然オススメです!

退院後のNICU通い

スピード出産だったこともあり産後の回復は早い方でしたが、それでも産後まもないうちの病院通いはなかなかハードなものでした。

病院によっても決まりごとは様々なようですが、息子が入院していたNICUでは両親は24時間いつでも面会可能だったため、退院後しばらくは夜旦那の仕事が終わってから車で一緒に面会に行っていました。

同じNICUに通うお母さん達のなかには自宅から病院が離れていて、電車を乗り換えてこなければならない方もいて、毎日さく乳して冷凍した母乳を抱えての通院は本当に大変だったと思います。

後編へつづく↓

1480g極低出生体重児で産まれた息子のNICU時代の振り返り(後編)
息子が産まれてからNICUを退院するまで約2ヶ月。 その当時の様子を(ゆるゆるとつけてた)育児日記をもとに、前編・後編に分けて振り返りたいと思います。 今回は後編をお話しします。

出産レポートはコチラ↓

切迫妊婦の出産レポート(31週6日の早産)
妊娠20週で切迫流産の診断を受けて入院してから出産(2015年5月)するまでの流れを振り返り、時系列で並べてみました。
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