4月2日、世界が青い光に包まれる。LIGHT IT UP BLUE(ライト・イット・アップ・ブルー)

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毎年4月2日、世界各地のランドマークなどの施設が青い光に包まれます。

青い光でライトアップされたタワーなど、見かけられたことがある方もいるのではないでしょうか?

こんにちは、奥戸サオリです。

今回は毎年4月2日に世界各地の観光名所が青い光に包まれるイベントについて、また世界自閉症啓発デーや発達障がい啓発週間について、さらに自閉症を知るうえでおすすめの本についてなどお話したいと思います。

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目次

4月2日は世界が青い光に包まれる。

「LIGHT IT UP BLUE(ライト・イット・アップ・ブルー)」と名付けられたこのイベントは、国連で毎年4月2日「世界自閉症啓発デー」と定められたことで始まった啓発活動の一環なんです。

また4月2日~8日の一週間を「発達障がい啓発週間」としています。

ブルーカラーは「癒し」や「希望」を表すとして、世界自閉症啓発デーのシンボルカラーとなっています。

日本では2011年にNPO法人あっとオーティズム(兵庫県)がこのイベントを始め、年々参加企業や施設が増えています。

ライトアップ参加施設の詳細はNPO法人あっとオーティズムのサイトでご確認いただけます。

「世界自閉症啓発デー」とは

国連総会(H19.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。
わが国でも、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、自閉症をはじめとする発達障害について、広く啓発する活動を行っています。

(中略)

自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと、理解をしていただくことは、発達障害のある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現につながるものと考えております。
みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。

出典:「世界自閉症啓発デー」とは|世界自閉症啓発デー公式サイト

まずは知ること理解することで変わる世界

世界各地の観光名所が青い光に包まれることで、

「このライトアップは何のイベントだろう?」

「自閉症って聞いたことあるけど、実はよく知らないかも。」

といった気づきが生まれるだけでも、このイベントの意義があると思います。

かくいう私も、息子が発達障がいグレーゾーンであることをきっかけに、つい最近「世界自閉症啓発デー」の存在を知り、また自閉症をはじめとする発達障がいへの認識が大きく誤っていたことに気づかされました。

具体的には、街中やスーパーなどで奇声をあげたり、同じ言葉を繰り返していたり、飛び跳ねていたり、周りの人とは何か違うと感じたときにいつも思っていたことは「なんだか怖いから近づかないようにしよう。」でした。

「なんだか怖い」「近づきたくない」「関わりたくない」

今思えばこの感情は、ただ単に私自身が発達障がいに対して『無知』だったことで生まれてきた感情なんですよね。

知ること・理解することは、偏見や差別を生まないためにも大事なことだなと感じました。

発達障がいにはいくつかのタイプがあり、上にあげた特徴のみで判断できるものではありません。

知的障がいを伴わない場合など一見すると正常に見え、ただ発達に凹凸(偏り)があるため、「わがままな子」「言うことを聞かない子」というように性格や親のしつけの問題と捉われることもありますが、実は発達障がいの特性による場合もあるのです。

自閉症者の心の内がわかる本

『自閉症の僕が跳びはねる理由ー会話のできない中学生がつづる内なる心ー』(著者:東田直樹)

自閉症の僕が跳びはねる理由

会話のできない重度自閉症の東田直樹さんは、自分の想いをパソコンや文字盤ポインティングを使ってコミュニケーション可能です。

NHKのドキュメンタリーでも放送されたことがあり、また本は翻訳もされ、世界約30ヵ国でベストセラーとなっています。

この本は自閉症者である東田さんに質問を投げかけ、それに答えるといったQ&A形式で書かれており、そのことで読み手側にとっても読みやすく伝わりやすい内容となっています。

自閉症者の不可解に思える行動や言動にも、ちゃんと理由があり、そこにはちゃんと感情もあるということがわかります。

私はこの本を読みながら、何度も何度も涙がこぼれました。

涙は彼がかわいそうだからではなく、自分自身がいかに無知だったかということに気づかされたからです。

「自閉症って聞いたことあるけど、実はよく知らないかも。」という方にも、ぜひ読んでほしい一冊です。

最後に

「LIGHT IT UP BLUE(ライト・イット・アップ・ブルー)」は、自閉症をはじめとする発達障がいを広く啓発するための活動の一つです。

4月2日、もし街で青い光に包まれたタワーや建物を見かけたら、ぜひ写真に撮ってSNSなどにアップしてみてください。

少しでも多くの方が自閉症や発達障がいの方々の心の内に寄り添い、温かい光で包み込まれるような社会になるよう願っています。

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