切迫妊婦の出産レポート(31週6日の早産)

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こんにちは、奥戸サオリです。

今回は妊娠20週で切迫流産の診断を受けて入院してから出産(2015年5月)するまでの流れを振り返り、時系列で並べてみました。

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目次

妊娠中期より管理入院スタート

妊娠初期からごく少量の血が出たり止まったり

その都度診察してもらうが特に原因は見当たらず。

妊娠17週

再度出血10日間ほど続く。

妊娠19週

当帰芍薬散(漢方薬)を処方され自宅安静するも少量の出血は続く。

妊娠20週

出血が続いていたため、切迫流産早産入院

24時間持続点滴(リトドリン・子宮収縮抑制剤)スタート。

点滴の副作用で母体の肝機能の数値が上がり、肝機能障害を防ぐための注射も定期的に打つ。

妊娠24週

張り止めの薬(ウテロン)MAX服用と絶対安静の条件付きで一時退院を許される。

妊娠28週

再度出血子宮口1㎝開いていたため、そのまま再入院

切迫流産・早産の兆候の一つとして、子宮頸管の長さ短くなることも多いのですが、私の場合はなぜか子宮頸管の長さはあまり短くならなかったです。(もちろん入院中は毎日診察があり、毎日長さを測られていましたが、短くなったのは再入院のときくらいでした。)

最初の頃は子宮頸管が短くないなら大丈夫なんだろうと勝手に思い込んでいましたが、結果的には早産になったことからも、子宮頸管の長さあくまでも目安でしかなく、長いからといって自己判断で安静生活をゆるくしてはいけないなと思いました。

妊娠31週。出産へのカウントダウンスタート!

31週0日

破水あり。

医師からこの一週間のうちに出産になる可能性が非常に高いことを告げられる。

胎児の肺が未熟なまま出産となることを防ぐため、ステロイド注射(リンデロン)を打つ。

胎児肺成熟促進のためのステロイドホルモン投与効果安全性副作用などについては以下サイトが参考になりました。

参考サイト 切迫早産|大川産婦人科病院

31週3日

点滴の副作用で再度、母体の肝機能の数値上がり再び肝臓の薬も投与。

31週5日

お昼頃に出血あり。

点滴リトドリンに加えて、恐怖の点滴マグセントも追加。

マグセントとは?

子宮収縮抑制剤ウテメリン(リトドリン)と同じように子宮収縮を抑えるために使用されるお薬ですが、他の子宮収縮抑制剤と比べて副作用が強いのが特徴

主な副作用には、吐き気頭痛呼吸困難血管痛などがあります。

参考サイト 医療用医薬品:マグセント|KEGG

ちなみにGoogleで検索窓に「マグセント」と入力すると、検索候補に『マグセント 妊婦殺し』なんてのが出てきました!

切迫早産 マグセント

この別名には妙に納得!経験した者だけにわかるってやつですね(。-∀-)笑

私の場合は結果的に半日程度で恐怖のマグセント体験は終了しましたが、たった半日でもかなり辛かったです。

人によって副作用の出方は違うようですが、私が特にしんどかったのは途中呼吸が苦しくなったことと、血管痛(ずっと腕をギューッとつねられている感じ。これが地味だけど結構ツライ)ですね(^^;

31週6日(出産当日)

AM2時半頃

痛みで目が覚める。

しばらくして間隔が短い気がしてスマホで測り始める。

AM3時頃

ナースコールしてNST(ノンストレステスト)を付けるも、こういう時に限ってうまく反応せず。

AM4時頃

明らかに陣痛っぽい痛みの間隔が短くなるが、この日の夜中は他にも分娩でバタバタしていたらしく、様子を見にくる助産師さんが入れ替わり立ち替わりで、その都度状況説明するも肝心のNSTが反応鈍く、

「とりあえずトイレ行きたくなったら呼んでください」と言われる(^^;;

AM4時半頃

いよいよ痛みが強くなり再びナースコール

「宿直の先生がずっと手が放せなくて、点滴の流量増やしたくても許可なく増やせないの。もうちょっと待っててね。」と言われるも、もはや薬で抑えられるとは思えずこのまま出産に向かうことを悟り始める。

そして「とにかく大きい方がしたくなったら必ず呼んでください」と言われる(^^;;

AM5時頃

まさにその感覚がきてナースコール

即座に車椅子に乗せられ診察室へ

診察台に乗せられ診察しようとした瞬間に大量破水

「あっ!もう頭出てきてる!すぐ分娩台へ!」

と焦った先生の声でこちらも軽くパニックΣ(´∀`;)

補助してくれてた助産師さんに

自然分娩ですか!?こ…怖いんですけど」と泣きつく(;ω;)

(↑数日前に緊急帝王切開の可能性が高いと言われ、頭の中ではそのシミュレーションばかり。要はぶっつけ本番に弱いタイプなんです。ハイ^^;)

ただその助産師さんの

「私がついてるから大丈夫!」

という男前なセリフに少し落ち着く(*´д`*)ほ…惚れてまうやろーっ!

(以下、『男前助産師さん』と呼ばせてください。)

そのまま分娩室に運ばれ、台に乗せられると同時に

「旦那さんに電話してください」

とスマホを渡される。

AM5:15

2回着信残すも旦那爆睡中で気づかず、スマホは別の助産師さんに託す。

そして男前助産師さん主導でいよいよ分娩スタート!!

…するも、私のアホな勘違い(どこかで読んだ『出産はいきみ逃しが重要』的な文言が頭から離れず)で、いきんでいい場面でひたすらいきみ逃しをしていたら、

「あれ?いきんでる?力入らないのかな??」

と周りがザワつき始める。

そのザワつきでやっと勘違いしてることに気づくも、恥ずかしさで我に返ったせいか、痛みが一瞬遠のく(ノω`*)笑

痛みが遠のいたことに気づいた男前助産師さんが陣痛が戻ってくるようにすかさずツボ(らしき箇所)を押してくれる。

(↑何気にコレが一番痛かった気がするけど、おかげさまで一瞬で陣痛が戻ってきました。笑)

そこからは素直に「いきんで!」のタイミングでいきむことができ、

AM5:46

息子誕生!

週数が浅いこともあり、産声は上がらない可能性もあると聞いていたけど、元気な産声を上げてくれる。

その瞬間涙が溢れる(´;ω;`)

息子はすぐ隣にスタンバイされてた保育器の中でアレコレ処置が始まる。

当然、抱くことなんてできないんだろうなと思いながら見つめてたら、一人の助産師さんがNICUの先生に

「状態どうですか?お母さん抱くことできますか?」

と聞いてくれて、

「少しだけなら大丈夫」

と抱かせてもらえただけでも嬉しいのに、私のスマホを持っていた助産師さんがすかさず写真も撮ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかったです。

その時の写真。大きな声で泣いてます。↓

産声を上げる息子

息子はその後すぐに保育器ごとNICUへ。

一通り処置も終わり休憩中に旦那登場。

(旦那は元から立会いはしたくない派だったので、このタイミングの登場に全く違和感なし笑)

最後に

1480g極低出生体重児として産まれた息子は、NICU約2ヶ月間お世話になりました。

その間、血小板の数値が下がって退院予定が延びたり、ハラハラすることも多々ありましたが、無事退院することができ、退院後は驚くほどすくすく成長してくれています(*´꒳`*)

NICU時代の振り返り(前編)

1480g極低出生体重児で産まれた息子のNICU時代の振り返り(前編)
息子が産まれてからNICUを退院するまで約2ヶ月。 その当時の様子を(ゆるゆるとつけてた)育児日記をもとに、前編・後編に分けて振り返りたいと思います。 今回は前編をお話しします。

NICU時代の振り返り(後編)

1480g極低出生体重児で産まれた息子のNICU時代の振り返り(後編)
息子が産まれてからNICUを退院するまで約2ヶ月。 その当時の様子を(ゆるゆるとつけてた)育児日記をもとに、前編・後編に分けて振り返りたいと思います。 今回は後編をお話しします。
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