現在1歳10ヵ月になる息子。
離乳食期に乳製品でじんましんと卵黄で嘔吐という反応が出たため、生後10ヵ月の頃に初めてアレルギーの血液検査を受けました。
こんにちは、奥戸サオリです。
今回は離乳食期に乳製品と卵でアレルギー反応が出た息子の症状と、2回受けたアレルギー検査の結果、また皮膚科医と小児科医の指示のもとアレルギー克服に向けての取り組みについてレポートします。
※以下でじんましんの写真も載せています。苦手な方はご注意ください。
目次
乳製品と卵黄で出たアレルギー反応
乳製品の場合
離乳食を開始したのは生後6ヵ月の頃でした。
離乳食初期は順調に進んでいたのですが、離乳食スタートから1ヵ月過ぎた頃、初めての乳製品としてヨーグルトを少量ずつ与え始め、最初の頃は特になにも変わったことはなかったと思います。
しかしある時、赤いぶつぶつしたものが背中とお腹に広がっていることに気づきました。
その時の写真がこちら
この時、本人は特に機嫌が悪い等なかったのですが、初めての症状だったためかかりつけの小児科で診てもらいました。
診断は、「熱もなく本人の機嫌も悪くなければ、おそらく乾燥による湿疹の可能性があります。保湿をしっかりしてあげてください。」とのことでした。
しかし朝晩、病院で処方された保湿剤をしっかり塗ってケアしていても、毎日出ては消えてを繰り返す湿疹。
1ヵ月ほど経過して、小児科でもらった保湿剤もなくなってきたので、今度は家の近くにある皮膚科で保湿剤を処方してもらおうと受診。
すると、皮膚科医からは「あー、これは何かのアレルギーによるじんましんですね。」と言われ、初めてアレルギーの可能性を疑うことに。
毎日出ては消えてを繰り返していることを伝えると、毎日食べさせているものが何か聞かれ、毎日食べていてアレルギーとして可能性が高いのはヨーグルト(乳製品)だったため、おそらく乳製品が怪しいということになりました。
ただ息子の場合、ヨーグルトは好んで食べており、結構な範囲でじんましんが広がるものの、それ以外の嘔吐や下痢などの症状がなかったため、皮膚科医より「除去の必要はなし。処方する飲み薬と塗り薬を続けて、一旦今のじんましんがおさまったら、また食べさせてあげてください。それを繰り返すうちに食べてもじんましんは出なくなりますよ。」ということでした。
実際にその通りにやってみると、数か月後ヨーグルトを食べてもじんましんが出なくなりました。
乳児の場合、アレルギーの診断は医師でもなかなか難しいようで、初めて出たじんましんがアレルギーによるものと気づくには少し時間がかかりました。
卵黄の場合
生後8ヵ月後半の頃、初めて固ゆでのゆで卵の卵黄少量(耳かき程度)を離乳食で与え始めました。
3回ほど与えた時は特に変わった様子はなく、良かったーと思っていたのもつかの間。
卵黄の量を少し増やした4回目の食後、お昼寝中に豪快にリバースしました。
アレルギー反応は2回目以降に出るとは聞いていましたが、4回目で初めて症状が出ることもあるんですね(^^;この時はかなり焦りました。
(小児科医より、たまたま体調が悪くて嘔吐した可能性もあるため、体調が良いときにもう一度たまごボーロなどのお菓子を少しだけ与えて試してみてと言われ試しましたが、やはり嘔吐したため、卵アレルギーの可能性は濃厚になりました。)
ヨーグルトの場合はじんましんのみの反応でしたが、卵黄は激しく嘔吐したこともあり、小児科医からは「しばらく除去して、1歳を過ぎてからまた様子を見ていきましょう。」と言われました。
生後10ヵ月でのアレルギー検査(血液検査)
かかりつけの小児科医からは「1歳前だとアレルギー検査(血液検査)を受けても、まだ正確な数値が出ないことも多く、あまりあてにはならないですが…」という前置きをした上で、「今度行う血液検査(別件※)で併せてアレルギー検査も行うことができますが、どうされますか?」と聞かれたので、念のためアレルギー検査もお願いしました。
※息子の場合は、NICU入院時に何度か血小板の数値低下がみられたため、退院後もしばらく定期的な血液検査が必要でした。
通常は小児科医の前置きにあったように、1歳前のアレルギー検査(血液検査)は正確性に欠けることと、乳児の採血は体への負担も大きいため、あまり勧められることはないようです。
検査したアレルゲンは卵・大豆・乳製品・小麦。
検査結果は卵白のみ疑陽性(アレルゲンである疑い)で、それ以外は陰性でした。
ただし、この結果はあくまでも目安で、陰性の食物も実際に食べるとアレルギー反応が起こる可能性はあるとのことでした。
つまり結局は実際に食べてみないとわからないということですね(^^;
だから離乳食を与える際の注意点に「初めてその食材を与えるときはごく少量ずつ」という決まりがあるんだなぁと実感しました。
アレルギー克服に向けての取り組み
前述のとおり、乳製品で出ていたじんましんは皮膚科医の指示通りに与えたことで、数か月後には出なくなり、現在では牛乳もごくごく飲めるようになりました。
しかし卵に関しては嘔吐が激しかったため、なかなか再チャレンジする気持ちになれず、1歳半になってから固ゆで卵の卵黄ごく少量を再度与え始めました。
以前のように嘔吐することはなく、口周りとお腹の下辺りに発疹(じんましんほどではない)が出てくる程度でした。
その後、乳製品のときと同じように少しずつ卵黄の量を増やし、発疹が出たら処方された飲み薬と塗り薬で発疹を抑え、また与えるという繰り返しで、現在は卵の半分くらいの卵黄が食べられるようになりました。
小児科医からはまたたまごボーロなどの卵が入ったお菓子を試してみるように言われ、与えてみましたが、息子は一口だけで全く食べたがらなくなってしまいお菓子は断念。(嘔吐はありませんでした。)
そうこうしていると、小児科医から再度アレルギー検査(血液検査)を受けてみましょうと提案があり、1年ぶりに検査を受けてきました。
1歳10ヵ月でのアレルギー検査(血液検査)
かかりつけの小児科医によると、生後10ヵ月のときとは異なり、1歳を過ぎると血液検査によるアレルギー検査で少なくとも命に係わるような重篤なアレルギーは結果に出てくるとのことでした。
そのため前回とは違い、検査するアレルゲンも気になるものをいくつか選んで良いとのことで、13品目を選択しました。
以下が検査結果の報告書になります。
まず安心したのはIgE=14という値。
この数値が高いほどアレルギーが強いことを意味するらしく、小児科医からは「アレルギー体質ではないですね。」と言われました。
また卵白のみ「*マーク」が飛び出してますが、クラス1で疑陽性(アレルゲンである疑い)に留まっているので、「引き続き様子を見ながら食べさせていくことで、アレルギー反応は出なくなってくるでしょう。」とも言われました。
もちろん血液検査だけではわからない部分も多く、ここで陰性でも実際に食べさせてみてアレルギー反応が出る可能性もあるとのことでしたが、今回の検査で少なくともアナフィラキシーのような重篤な症状が出ることはないということがわかり安心しました。
今後の進め方としては、固ゆで卵の卵黄を1個分食べても症状が出なくなれば、卵白も少量ずつ食べさせていってくださいとのことでした。
最後に
アレルギー検査(血液検査)はあくまでも参考程度のもので、結局は実際に少量を食べてどんな症状が出るかをみないとわからない部分もあり、アレルギーと確定するまでには時間がかかる場合もあるようです。
ただし「湿疹が出たからアレルギーかも」や「なんとなく不安だから避けておこう」といった自己判断は、判断を誤る危険性もあるため、アレルギーの疑いがあれば必ず専門医に相談することをおすすめします。